久保内科病院 広報誌


Vol.8
2006年夏号

発行/医療法人是心会 久保内科病院 佐世保市田原町11−9(広報委員会)TEL 0956-49-3377

リハビリテーション科を新設しました         理学療法士 横田 英敏

 久保内科病院にリハビリテーション科が誕生しました。リハビリ室は病院の3階病棟から旧館の方へ進むと旧館3階の一角にリハビリ室があります。今年4月の下旬に出来上がったばかりのまだ木の香りがするリハビリ室です。患者様が気持ちよくリハビリに励んでもらえるよう空間を広くとって、とても明るい部屋に出来上がっています。病院玄関からはエレベーターで3階まで昇っていただき、新館と旧館を結ぶ渡り廊下を通って奥へ奥へと進んでいくとたどり着けます。改修なので完全なバリアフリーではありませんが、渡り廊下が平地ではなく坂道ですので、ここをクリアーできないと辿り着けませんが、『これもリハの一環です』と答えるようにしています。まだご入院されている方のみの対応ですが外来でもご要望があれば徐々に始めていく予定です。簡単にリハビリテーションに関して説明しますと、リハビリテーション科は、『障害』を診る診療科です。たとえば、『起き上がれない』とか『歩けない』などの障害には種々の原因となる病気があります。それらは主治医になられる先生方が適切に評価し診断を行ったうえで治療を行っていきます。病気から様々な障害が起こってきますが、なぜ動けないのかを適切に把握して、様々な方法でトレーニングしていきます。しかし、病気による後遺症により障害が残る方も沢山いらっしゃいます。そういった様々な障害を抱えた方を家庭や社会へといかに導くかもリハビリテーション科の腕の見せ所でもあります。『リハビリテーション』という言葉はよく耳にする言葉で広い意味で使われていますが、すべてを説明することは誌面上難しいので、脳卒中の話をしたいと思います。ある日、突然手足が動きにくくなったり、意識がなくなってしまった方が病院に運び込まれました。検査の結果、脳卒中の診断がなされました。ご本人、ご家族には突然おこった大事件でもありますのでさぞかし不安になられたことでしょう。この段階は、いかに命を救うかという懸命な救命処置が優先されますが、実はリハビリも平行して始まります。早期から『座ること』や『立つこと』などを行うことで臥床による呼吸や循環、代謝、筋力などの低下を最小限にすることができます。この時期のリハビリテーションは、いかに早期に離床(体を起こすこと)を行わせ、基本的な動作(たとえば起き上がり動作や車椅子への移乗動作など)を獲得するかを目指しながら行います。もちろん病棟に携わるすべてのスタッフが関わりますので状態にあわせたリハビリテーションが可能です。車椅子へ座れるようになればリハビリ室へ出向いて歩く練習や体力づくりなど様々なことを行うようになります。自宅へ退院される場合は、その環境が生活しやすいかどうかを判断し、場合によっては家屋改修などに携わります。病状によってはリハビリテーション専門病院などへ転院していただくことになりますが、時間をかけて自宅復帰の道を進んでいくことになります。障害の状態は個々の患者さんで違います。回復の度合いも大きく異なります。生活されていた環境や社会的背景も違います。その道のりを一緒に歩んでいくのがリハビリテーションです。当院では脳卒中診療のスペシャリストである神経内科の延原医師のもと病棟が一丸となって取り組まれておりスムーズな自宅復帰や転院が可能になっています。脳卒中の話でしたが、それ以外に病院の性質上、内部障害(心臓や肺の病気、糖尿病など)でご入院や外来通院されている方もここには数多くいらっしゃいますのでこれらについて説明しますと、心臓や肺の機能が弱った方も脳卒中と同様に離床(体を起こすこと)や運動療法(体調に合わせて運動すること)を積極的に進めます。理由は寝た状態よりも起きた状態にすることで呼吸や循環による様々な悪い影響を予防できるためです。心不全などでもよほど重度ではない限り体を動かしていくことで体調もどんどん向上していきます。ご高齢の方も多くご入院されリスクを伴うこともありますが、『年やけん動けん』といわれる方には『年は関係ありません』といいながら一緒にリハビリに励んでおります。リハビリの内容は様々ですが今後も地域に貢献できるよう努力してまいりますのでよろしくお願い致します。
患者の皆さまへお知らせ

〜処方せん発行について〜

昨今、医薬のめざましい進歩にともない、お薬の種類はどんどん多様化し、内容も豊富になってまいりました。正しいお薬を、確かな調剤でご使用いただくことは、治療をより効果的にすすめるため大切な方法です。
そこで当院は、平成18年10月2日より処方せん発行を行うことにいたしました。

  • 薬の必要な方には受付で処方せんをお渡しいたしますので、保険調剤薬局にその処方せんを出してお薬を受け取って下さい。
  • お支払は、診察代は病院で、お薬代は薬局でお願い致します。

新人医師のご紹介

医師 蓮把 秋子

 みなさんはじめまして。蓮把 秋子と申します。医師として5年目に突入しました。大学病院、長崎市民病院での研修を経て、大村市立病院、松浦市民病院にて勤務後、久保内科病院へと転勤となりました。消化器内科医を志しております。
 大学は札幌医科大学出身です。6年間、札幌にて生活しました。行かれたことがある方もたくさんいらっしゃると思いますが、北海道は大変いいところです。初めは長崎での生活とのギャップに驚くこともしばしばでした。もちろん冬は雪が積もるのですが、凍った道を歩くのに慣れず、毎年1回以上は転んで尻もちをついていました。また、テニス部に所属していましたが、11月に入ると寒くて外では練習ができず、体育館で練習していました。しかし、景色はすばらしいですし、ごはんもおいしく、本当にいいところです・・・と、段々北海道の紹介になってきましたが、とにかく素敵なところですのでぜひみなさんも行ってみて下さい。
 そして、甚だ私事ではありますが、5月に結婚し、新米の奥さんとしての生活も送っております。いろいろと未熟なところが多いとは思いますが、一生懸命がんばりますので皆さんよろしくお願いします。


放射線室より患者様へ

放射線室 橋口 秀利 
田川 真由子

 私たち放射線室には、2名の診療放射線技師がいて、新館の1階の一般撮影室と旧館のCT室(コンピューター断層撮影室)・透視室(胃腸透視)と病室にて撮影できる移動用撮影装置で、医師によりオーダーされた照射録に基づいて撮影を行っています。
 まず、一般撮影室では肺炎や肺腫瘍などを調べる胸部X線写真や腹痛の原因や腸閉塞などを調べる腹部X線写真撮影を主に行っております。たまに腰や膝などの整形的な撮影も行っておりま。CT室では、一般撮影や腹部超音波などで確定しにくいものをさらに詳しく調べるための身体の輪切りの撮影を行っております。
 目的に応じて造影剤を使用することもあります。透視室では、健康診断や胃腸の調子が悪いと言ってこられて透視を希望された方に対して、バリウムを飲んでもらい、食道や胃や十二指腸・時には小腸や大腸の撮影行っております。以前は胆嚢造影なども行っていました。昭和の頃は、透視室での撮影件数も多かったのですが、今では内視鏡検査や超音波検査に押されて減ってしまいました。
 放射線室では、今後も医療を求める人たちの健康に役立つため、専門分野の責任をまっとうし技術の向上に努めて頑張って行きたいと思います。
防災(避難)訓練

防火管理委員会 堀野 弘美

 H18年3月10日当病院における夜間の防火体制を推進するため、春日消防署の指導の下に、療養病棟を出火場所とし、夜間体制時の職員9名と模擬患者としての職員18名が参加し、現場確認、初期消火、119番通報、避難誘導、人員掌握など一連の行動を一定時間内に終了するような防災訓練を実施しました。
 出火場所における看護師の判断・指示はもちろんですが、一般病棟と病室の配置が異なるため、応援者の病棟の構造、病室の配置の把握と応援経路など、出火場所がわかった時点での判断が求められると感じました。また、消火栓の使用方法など指導を受けたことを次回に生かしていきたいと思いました。
編集後記

 早いもので広報誌発行から2年経とうとしています。毎回「こころ」発行を楽しみにしておられる患者様のためにも編集委員一丸となって頑張っています。
 今年の夏は日照不足や空梅雨と言われており、農家の皆様は大変だと思いますが、体調を崩さないように気をつけて下さい。病院のことや広報誌に対するご意見・ご感想等ありましたらお願いします。

(前田 幸恵)

編集長  坂口(副院長)
編集委員 笹山・井手(事務部)、藤山・前田幸・井元・鴨川(看護部)、岩佐(検査部)、田島(薬剤部)、橋口(放射線部)、塚本(栄養管理室)

平成18年6月22日作成