久保内科病院 広報誌


Vol.2
2004年冬号

発行/医療法人是心会 久保内科病院 佐世保市田原町11−9(広報委員会)TEL 0956-49-3377

雑感                    久保内科病院理事長 久保 啓吾

大変な時代になってきたものです。バブルの崩壊、不良債権など大騒ぎしていたら、テロとの戦いです。アメリカに追従して通しにくい理屈を主張して野党及び国民への説明責任を逃れている小泉内閣の危うさは、恐ろしくて見ていられません。もちろん、北の暴発から日本を守ってくれるのはアメリカだけかもしれないので仕方ないかもしれないのですが、けどそこまでしなくとも、アメリカは世界の警察を自負しているわけで、揉め事があれば必ずでてくるようにも思えるのですが。またこれを見ていて怖いのは、小泉首相のわけのわからん主張をして、説明や正当な理屈もなく、言い出したことを押し通してしまうことです。人がいうことを分かっているのにもかかわらず、聞き入れる度量や余裕がない。ヒステリーのやんちゃ坊主みたいなものです。おそらく彼の育ち方、育てられ方、これまでの生き方にも関係があるのでしょう。しかしこういうやり方で医療改革をやってどんどん改悪を進められたら国民はたまったものではありません。世界の先進国と比較しても、日本で使われている医療費は安いのです。それに対し効果は絶大です。そんな世界に誇れる保険制度があるのに、既にアメリカでは失敗したとみられている混合診療や株式会社の参入などを取り入れようとしているのです。経済のみで命をコントロールしていこうとしているのです。病院経営も大変な時代です。しかしそのことでこういうことを申し上げているのではありません。混合診療を取り入れると、お金のない人は、ある程度の治療しか受けられなくなります。またこれを許すと、おそらく保険でできる治療をどんどん下げてくるでしょう。金がないものはあきらめてくださいの世の中になっていくのです。何とか阻止しないといけないと日本医師会全体で考えまして、署名運動などもしておりますのでご協力よろしくお願いいたします。
話は変わりまして私事になりますが、数年前より頚椎を傷めまして手足のしびれ、脱力、痛みが出現するようになり最近は不自由な生活を強いられております。こうなってから本当に健康のありがたみが分かるようになりました。病んでおられる患者様の気持ちが良く分かりますし、また看護、介護していただけるありがたさは感謝の気持ちで一杯です。医療従事者はこういう気持ちが自然と分かるようでなければなりません。ひとりでは生きていけません。常に皆から生かされていると、感謝の気持ちを持って過ごしたいものです。最後に私の好きな言葉、福沢諭吉の「心訓」を紹介してこの項を終わらせていただきます。
一、世の中で一番楽しく立派なことは一生涯を貫く仕事をもつ事です。
一、世の中で一番みじめなことは人間として教養がない事です。
一、世の中で一番さびしいことはする仕事のない事です。
一、世の中で一番みにくいことは他人の生活をうらやむ事です。
一、世の中で一番尊いことは人の為に奉仕して決して恩に着せない事です。
一、世の中で一番美しいことはすべてのものに愛情をもつ事です。
一、世の中で一番悲しいことはうそをつく事です。


神経内科について

医師 延原 幸嗣

当院に神経内科という診療科があるのは御存知でしょうか。神経内科は比較的新しい科で、精神・神経科や心療内科と間違えられることがありますが、基本的に「脳、脊髄、末梢神経、筋肉の病気を内科的に治療する科」と考えて頂ければわかりやすいと思います。具体的には「意識がはっきりしない」「時々意識がなくなる」「頭痛」「めまい」「物忘れが多い」「言葉がはっきりしない」「まぶたが下がる」「物が二重に見える」「顔が曲がっている」「物が飲み込みにくい、むせる」「舌がもつれる」「体や手足の力が入らない」「手足がふるえる」「動作が遅い、転びやすい」「しびれ、痛みがある」「歩きにくい、立てない」などの訴えのある患者様を、専門医が詳しく診察して、頭部CTや脳波などの検査を参考に診断し治療をします。

実際の病気には、脳卒中(脳梗塞、脳出血)、感染症(髄膜炎、脳炎、プリオン病)、変性疾患(パーキンソン病、アルツハイマー病、脊髄小脳変性症)、多発性硬化症、てんかん、片頭痛、頸部脊髄症、脊髄炎、痙性対麻痺、糖尿病性神経障害、顔面神経麻痺、多発性筋炎、重症筋無力症、筋ジストロフィーなどがあります。当院ではこれらの中でも特に脳卒中、頭痛、認知症(痴呆)の治療に力を入れておりますので、お気軽に御相談下さい。



私の趣味

医事課 式町 真由美

 私がバトンと出会ったのは小学一年生の時でした。
佐世保おくんちで綺麗な衣装を身にまとい、一本のバトンをとても器用にくるくると回し、笑顔で踊っているお姉さん達を見て、“私もやりたい!!”そう思ったのが私とバトンとの始まりでした。
 中学生の頃バトン指導員になりたいと思い、高校は日本一バトンの強い大阪のPL学園へ・・・。3年間心身ともに鍛えて頂き、全国高等学校バトントワリング選手権大会(場所:日本武道館)にて3年連続グランプリ、また総理大臣賞を頂くことができました。その後、バトン指導員として8年間全国の子供達にバトンの指導をさせて頂きました。
 バトンを通して教えて頂いた事は、技術はもちろんですが、人としてとても大切な事を教えて頂きました。“耐える心”“人に合わせられる心”“人を思いやる心”それらの“心”はもちろんこれからも私の大きな課題です。
 今でも体を動かす事や踊る事がとても好きで、毎週子供達にバトンの指導をさせて頂いています。どのスポーツも同じですが、練習や大会までのプロセスで学ばせて頂く事は、きっと技術よりも多いと思います。今まで教えて頂いた事すべてをこれからの自分の人生に大きく生かしていけるよう、また、今バトンを習っている子供達やこれからバトンを握る子供達に“心”を伝えていけるよう自分が日々努力していかなければと思っています。
 皆様これからだんだん寒くなりますが、体には十分気をつけて下さいね。


一病棟より患者さまへ

一病棟看護主任 福井 吉枝

我々一病棟は看護師13名、看護助手6名の計19名で、脳神経・循環器・呼吸器疾患の急性期の方が多く入院されています。重症の患者様も多く、TVでよく見る救命病棟○○時・・・みたいなことも時々あり、皆緊張感の中で仕事をしています。
 私事ではありますが、先日祖母を亡くしました。27年前に祖父に先立たれ、97歳の春まで一人暮らしをしており、盆・正月に私が顔を出すと、ビールとくじらの湯引きでもてなしてくれる元気な祖母でした。祖母の母にあたる私の曾祖母が100才で亡くなったので、親戚皆「ばあちゃんも100まで生きるよ」と何の疑いもなく信じていました。当の本人は子供こそ健在なものの、兄妹が先に亡くなっていくのを看取りながら、「ばあちゃんも、もう死んでよかとばって」と口ぐせのように言っておりました。何年か前私が「ばあちゃん具合よかと?」と聞くと、「耳の聞こえんごとなっておおごとって思っとったら、みみごの詰まっとっただけやった」と言う程元気だった祖母が、急変したと連絡を受け、医師の説明を聞くと、古い脳梗塞と心筋梗塞のあとがあったとのことで、更にびっくりしてしまいました。その翌日、あっけなく亡くなってしまった祖母ですが、私が看護師になって、患者様に「もう80だから」、「もう90だから」と言われる度に、「うちのばあちゃんははね、90才で一人暮らししているよ。まだまだ若い!」と何度となく話し、はげましの材料になってもらいました。皆さん、子・孫にとっては、おじいちゃん・おばあちゃんは生きているだけで大きな自慢です。一病息災?多病息災?長生しましょう!


病院食のレシピ紹介

栄養管理室 佐野 美香、塚本 ゆみ子

マヨネーズ焼

分量(2人分)

粉寒天 4g(市販の分包1袋)
白身魚 70g程度のもの2枚
(あじの3枚卸でもよい)
塩     少々
料理酒   少々
サラダ油  少々
(オリーブオイルでもよい)
マヨネーズ 大さじ2
卵黄    小さじ2
味噌    小さじ1
青のり   少々
玉葱    40g
付け合せ  季節の野菜
(1人分)
エネルギー225kcal
たんぱく質 15.8g
脂質 15.1g
炭水化物 6.2g
塩分 1.3g
(付け合せも込み)

作り方

  1. 魚は、料理酒少々と塩少々をふり、10分ほどおく。
  2. 玉葱は、みじんに切り、ゆでてしぼっておく。
  3. マヨネーズ、卵黄,味噌と、2.の玉葱をあわせる。
  4. 鉄板に油をしき、1.の魚をならべて、オーブン180℃で10〜12分焼く。
    焼き色がついたら、3.のマヨネーズソースをのせて、その上に青のりをちらして、さらにオーブン180℃で5分ほど焼く。(オーブンや魚の大きさによって焼き時間が異なります。やけどに注意してください。)
  5. 付け合せに野菜を添える。
  • オーブンがない場合は、フライパンでお試しください。
  • お好みでレモンを添えてもおいしくいただけます。
  • マヨネーズに味噌を入れることによって、幅広い年代の方に喜ばれます。
ぜひ、お試しください。

編集後記

 前回、第1号を手探りで発行しましたが、皆様におかれましてはどのようにご覧いただきましたでしょうか。私自身は、初代院長久保謹平先生が開業当初時より一方ならぬ苦労をされ、現在を築き上げられた話を読み、改めて病院の歴史を知り、先生を尊敬し、私ども職員は先生の信念を引き継ぎ、患者様・地域の皆様のお声に耳を傾ける努力をしていかねばならないと思いました。
医師・事務・栄養士からの情報は、少しでも皆様のお役に立ちましたでしょうか。1号目でほっとしましたが、2号目も編集部一同で意欲的に作りました。ご意見・ご感想やお尋ね等をいただいて、次回に役立てればと思います。よろしくお願いいたします。

(井元 昌子)

編集長  坂口(副院長)
編集委員 笹山(事務)、福井・藤山・前田幸・井元(看護部)、岩佐(検査部)、藤原(薬剤部)、橋口(放射線部)、塚本(栄養管理室)

平成17年2月16日作成