久保内科病院 広報誌


Vol.15
2008年春号

発行/医療法人是心会 久保内科病院 佐世保市田原町11−9(広報委員会)TEL 0956-49-3377

官僚政治                          院長 久保 次郎

どうなってるんだろう。最近の政治である。医療の方は後で述べるとして、まずは揮発油税の暫定税率の問題である。後で帳尻合わせようが、合わせまいが、ともかくこの混乱だけで、長崎県は400億超の予算執行の凍結を強いられている。仮に元に戻り執行されたとしてもこの遅れだけで、民間の会社は窮地に追い込まれたり、倒産したりするという。
年金にしても、然りである。ネーミングが悪かったこともあるが国民総背番号制(住基ネットのようなもの?)を叫ばれている時に、キチンと対応してないからこういうことになったのであろう。アメリカなど、数桁の数字で早くから対応しているのに、わが国は訳の分からん個人情報保護とか権利とか騒ぎすぎのように思える。個人情報などたくさん民間には流れてしまっているのに、それだけ国を信用してないのであろう。今からでも、そうしておかないと又年金混乱は永遠に続くと思われる。ともかく税金をまじめにキチンと国民の常識に沿った使い方をしていただかないと、政治家も国民もわからないような官僚だけで自由に動かせる抜け道ややり方をやっていただいたら(それが悪い事とは思っていないらしい)本当に日本丸沈没ということになりかねない。噂に聞くと、今の官僚は国民が思っているほど、上等じゃなさそうである。2〜30年前は東大は世界で10番以内に入っていたらしいが、今は40番より下らしい。それに昔は官僚になるのは、優秀な時代の東大の上位の人達だったのに今の東大は、上位は官僚にならないらしい。
 さて医療であるが、まずは医師不足。新臨床研修医制度である。医局を潰す目的で始められたが、地方は医師がおらず医療の崩壊である。深刻である。これまで僻地であろうと、どこであろうと、医局の教授の命令であれば断れず、必ず医師は充足されていたのに、その医局に医師がいなくなれば派遣も出来ない。今の若い人に、自由にさせたら田舎に寄り付くはずはない。田舎で研修する事や医局で研修するのはそれはそれで得るものはたくさんある。これだけ取り返しのつかないような地方医療の危機を招いているのに、このシステムを作った側は、医局を潰す目的だったので、成功だったといってるらしい。立花隆氏にこうなるシュミレーションを作っていなかったのは誤りだったと指摘されているにも拘らずである。
次は「後期高齢者医療制度」である。先の大戦でこの国を護り、また作り上げた人達への扱いはこれでいいのであろうか。医療費抑制だけの目的で僅かな年金から新たな保険料を徴収し、更に高齢者の医療を制限する、とんでもない非常識な制度であると考える。どういう頭の構造でこういう発想ができるのか。後期高齢者という名称の印象が悪かったのかと思ったのか「長寿医療制度」とも呼ばせるようだ。こういう事も幼稚で陳腐である。
そういうちまちました、細かいことではなく今の政策を決める官僚政治は疲弊しているのではなかろうか。ではどうしたらいいかとは分からないが、少なくとも自民党ではこの官僚政治は変えられないと思うが如何であろうか。


内視鏡室からのお知らせ 〜内視鏡の消毒について〜

内視鏡室担当看護師 田嶋、白石、森、久富

 内視鏡は医療技術の発展とともに、近年急速に普及しています。しかし、内視鏡を使用した検査や治療を終えた後、粘液などの分泌物や血液を完全に落とすためには時間と手間がかかるうえ、内視鏡の洗浄消毒に用いられる消毒剤は毒性が高く、その蒸気は人間にとって大変有害です。
かつては、内視鏡の洗浄・消毒についての議論や検討が十分に行われていない時期がありました。しかし、ヘリコバクター・ピロリ菌などの感染が取り上げられ、感染対策の重要性が注目されるようになり、日本でも内視鏡の洗浄・消毒についてのガイドラインが制定されました。
当院では内視鏡を介する感染症に万全の注意を払っています。一度使用した内視鏡は従来おこなわれてきた簡易洗浄ではなく、自動洗浄機で充分かつ確実に洗浄消毒してから次の患者さんに使用しています。また自動洗浄機で使用している消毒液は希釈されるため毎日濃度の確認を行っており、消化器内視鏡ガイドラインに沿ったファイバーの洗浄・消毒マニュアルを作成し、用手洗浄後に自動洗浄機を使用しております。超音波洗浄機や高性能の内視鏡自動洗浄機を設置していますから、検査の数が多くても一本一本ていねいに消毒し、再使用することが可能です。殺菌効果が高く、毒性が非常に少なく、人や環境に優しい洗浄方法です。
また、検査に使用する処置具などは、ひとりひとり使い捨て(ディスポーザブル)製品を使用しています。使い捨て出来ない処置具は高温高圧の蒸気で滅菌(菌がなくなる)するなど、十分に感染対策を行っています。
 以上のように、患者様に検査を安全に受けて頂けるよう感染管理に努めておりますから、安心して内視鏡検査を受けていただくことができます。


折り紙

日本折紙協会認定講師 元検査室技師長 川崎 道子

季節を折る −春−

 本格的な雪を見ることもなく3月がやってきました。春はやはり「ひな祭」から始まります。折紙の「おひなさま」は、伝統的なものから、現代風のものまで種種雑多。1.は円形の折紙を使ったもので、和紙を選び、色紙にも凝って書道用継紙の扇面を加えたりしています。一方2.は「簡単びな」でごく普通の百円折紙を使い、びょうぶ風の背景にはお菓子の空箱を利用しています。
 3.はちょっと和風に。好きな俳句を色紙に書いて、タンポポとつくしを添えました。
 4.9.は立体作品です。4.は定番のチューリップ。これは1本ずつ立てることもできます。9.は全長24cm、鯉の長さは6cmぐらいのミニサイズです。机の上や電話台などに置いてもかわいいものです。
5.6.は豆色紙の「ネコのいる風景」。
 7.8.は、咲き競う花達を華やかにまとめたもので、少し大きめのボードを使っています。
 この他によく作るものとしては、竹の子、小鳥、かぶと、学校関係のものなどがあり、表現の中も広くなる季節です。では皆さん、春をお楽しみください。


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作品は検査室の前、旧館待合室に展示してあります。
ワンポイントリハビリテーション Vol. 2.

リハビリテーション科 呼吸療法認定士・理学療法士 横田英敏

慢性呼吸不全の患者さんへ:第2回

「日常生活の中で口すぼめ呼吸を応用しましょう」

 慢性呼吸不全の患者さんにすすめられる呼吸法は、「口すぼめ呼吸」です。これらの呼吸法をマスターすれば、肺の中にたまっている空気を吐き出し、新鮮な空気を吸い込むことが楽にできるようになります。今回は、日常生活の中で口すぼめ呼吸を応用する方法をご紹介します。

  • 歩くときや階段を上るときの呼吸法
    歩く時も基本ポイント(第1回)の通り、吸うのを短く、吐くのを長くするのがポイントです。リズムをつけ、「吸って、吸って、吐いて、吐いて、吐いて、吐いて」と、患者さん個人のリズムとペースをつかみ、身につけられるようにしましょう。歩行に慣れたら、階段を上るときにも応用します。まず階段の前で息を吸い、息を吐く時に上り、吸う間は上らずに途中で休みます。
  • 息苦しくなったときの呼吸法
    急に息苦しくなったら、まずは落ち着いて、鼻と口からすばやく息を吸い込んでください。次に、口からゆっくり息を吐きます。呼吸が楽になるまでは、息を吐く時間を長くします。できれば座って腕で身体を支えながら前かがみになり、目をつぶってみましょう。座るところがない場合は、壁などに寄りかかり、お腹、胸やあごの筋肉をできるだけ楽にしてください。

参考:COPD-info.net


編集後記

 桜の季節も過ぎ、新緑の候を迎えようとしています。
今回診療報酬の改訂があり、「後期高齢者医療制度」など色々変わった事が多く戸惑いもあられるかと思います。こちらも全職員で対応していきたいと思っておりますので、いつでもお声をかけて下さい。
 季節の変わり目でございますので、体調管理に十分お気をつけ下さいませ。

(田嶋 美代)

編集長  坂口(副院長)
編集委員 笹山・前田(事務部)、田嶋・小野・村山・金子(看護部)、岩佐(検査部)、濱野(薬剤部)、橋口(放射線部)、中島(栄養管理室)、秀野(リハビリ)

平成20年 7月 6日作成